青レーダ観測日記
GMSでMUGヌードル観測?!
MUGヌードル
GMS29日16Z
ヌードルstorm観測編!
2001年1月29日UPDATE
2001年1月29日(月)
(かなだ)
本日日本海上で、マグヌードル状の雲が、GMSによって観測された。
前述の表現について、私の心には深い傷がある。
今から何年前だっただろう。確かT田教授、F吉助教授体制のころだと記憶している。
今回と同じように、冬季雪雲観測を名大の二台のドップラーレーダで行っていた。
お留守番組だった私は、毎朝十時に名大で受信しているGMS画像について、
現地に電話連絡することになっていた(当時、インターネット通信などという技術は、
あまり発達していなかった)。
ある日、日本海に綺麗な収束ラインが見られた。
そのラインは、大陸を離れるにつれてゆらゆらと広がって、まるでインスタント
ラーメンのように見えた。
そこで、現地からの電話である。
『かなださん、今日の雲はどんな感じ』
「うん、ラーメンな感じ」
『え?』
「それも、生ラーメンじゃなくてインスタントラーメンみたいに、大陸の方からうねうねと……」
「……」
電話の向こうが静寂に包まれた。そして、一言、
『おまえはもう二度と、この電話に出なくていい』
と告げたのは、今はO阪教育大学で助手をなさっているY本氏だったことを、悲しい思い出とともに
ここに記す。
この不名誉な濡れ衣は、長い歳月を経て、上記写真によって、今晴らされるでしょう。
(出世)
午前中、K俣さんが青レーダを訪問されました。K俣さんも数日前にこの観測日記のファンになられたそうで。(えっ、違いましたっけ?)「金沢では冬に水羊羹を食べるらしいよ。」と、おいしい水羊羹をお土産に持ってきていただきました。確かに、雪を眺めながらいただく水羊羹も格別の趣があり、観測の疲れもどこかへ行ってしまいました。(えっ、全然疲れているようにはみえないって!?)夜、赤レンジャー川畑隊員から青レーダに電話連絡があった際、一言。「しゅっせさん、クッキーおいしかったですよ。」なにそれ、なにそれ?「K俣さん、おみやげ持ってきてくれたんですよ。青レーダには行く予定じゃなかったから、そっちにはないでしょ。」へっへ〜ん、おいしい水羊羹をいただいたんですよー。「な〜んだ、しゅっせさん、うらやましがると思ったのに。」もぉ。人をおちょくるのはやめなさい。今日は天然の冷蔵庫でよ〜く冷やした水羊羹を夜食に夜通し観測です。
2001年1月30日(火)
(今日の出来事)
1)カデックのお守りをするため、赤レーダサイトから古川隊員登場。
二時間にもわたる道のりを、単身車を運転してきたとのこと。
お疲れ様。
しかし、気温にデータに関して、いぜんとして灰色な部分を残したまま。
(例:雪が降っているのに気温九度など)
夕方の五時過ぎ、赤レーダサイトに戻るべく出発。
2)青レーダサイトから、北西方向にくるくると回転しながら垂れ下がってくる雲、目撃。
以上を日記に換えさせていただきます。かなだ
(出世)
昨夜より夜通しレーダ&あられの接写観測を行い、金田隊員との絶妙なコンビネーションにより最大で1cmのあられを撮影。発達した対流性エコーがつぎつぎとレーダサイト周辺を通過。明るくなってきた頃より、あやしいエコーが近づくたびにくるくると回転しながら垂れ下がってくる雲を狙って、シェルターの外に出て目をこらしていたが、風も弱く平和な夜明けでした。古川隊員が車とともにやって来たので、高松までお昼御飯を食べに行ったかえり、黒い雲が海の方に見えていたので、あやしいなぁ、と思いつつ、力尽き夕食まで宿で休んでいたところ、金田隊員により垂れ下がる雲が目撃されたとのこと。もしかしたら私はそういった雲には縁がないのかもしれない。昨年の豊橋の竜巻以来、確実に近づいてはいるはずなんですけど。
観測が始まったことは見向きもしてくれなかった宿のおじょうちゃん(推定3つ)とも、最近はすっかり仲良しになって、スカートの下にはいたお気に入りのタイツまで見せてくれる。夜レーダサイトに出かける時にも「ちゃぶい(寒い)か?」と声をかけてくれるようになってきた。しかし、今日宿を出るときに、「一緒に行く?」って誘ってみたら、「いやっ」って即座に断られた。私たちに真の友情が芽生えるのはもう少し先のようである。