青レーダ観測日記

北からきた男、S田隊員、ついにデビュー?!

S田隊員デビュー戦観測編!

2001年1月29日UPDATE

 

2001年1月22日(月)

(かなだ)

「押水、到着」

 強化観測後期は、25日スタートだが、

 明日(23日)、寒気にともなうイベントが起こるとにらんで、

 S隊員とともに早めに出発。

 移動中、しらさぎ車内でS隊員とちょっと議論(?)。

 S隊員とゆっくり話すのは初めてでは? よきかな、よきかな。

 宝達駅に20:05着。

 すでに現地入りしているさの隊員と宿で合流。

 元気と若さがとりえのさの隊員も、さすがに疲労の色が濃い。

 責任感が強いさの隊員のこと、これまでの三日間レーダを一人で

守ってきて、精神的にもはりつめた状態だったのだろうか。

 とはいえ、S田隊員はデビュー戦、かなだはちょっちブランク、

しかも忘れっぽい。

 こんな二人が、いったいどんな働きを果たすことができるのか、

「安心するのは、まだ早いぞ、さの隊員」

 と心の中でそっとつぶやく。

S田さん、すみません)

 食後、レーダサイトへ。

 MTを交換し、翌朝まで自動観測可能にしてから宿へ戻る。

 

 

2001年1月23日(火)

「デビュー戦の結果」

 朝八時すぎ、レーダサイト入り。

 S田隊員は「オードリーを見たいから」と遅れてくることに。

 さの隊員には休息が必要だ。

 九時前、S田隊員、青レーダサイトに到着。

 9:34宝達駅発の電車に乗るため、すぐに出発。

 本日の午後、赤レーダサイトでは、北陸放送さんによる取材がある予定。

 なんと今回の観測は、S田隊員の名古屋大学レーダ観測デビュー戦であると

同時に、プレスデビュー戦でもある、あな、めでたや。

 現在、1143LSTだが、青レーダサイトでは、視界がきかなくなるほど

激しい雪が降っている。

 メソβ渦が、若狭湾を東進中。

 レーダ観測領域は、広い範囲にわたってレーダエコーで覆われている。

 風は弱いが(特に下層では)、鉛直シアは強い。

 下層で北風、2km付近で東風、4km付近で南西の風という、右回りのホドグラフ

を、ここでみるのは、珍しい。

 

 S田隊員の記念すべき名大レーダ観測デビュー戦の結果予測:

  イベント発生時に北陸入りしていたという点では、勝ち?

  ただし、レーダサイトで観測していなかったという点では、負け?

(ネタにしまくって、申し訳ありません、S田さん)。

 

 

2001年1月24日(水)

 

(出世)

三国の防衛大レーダサイト見学ツアーに参加するため、名古屋7:54発の「しらさぎ」に乗って北陸へ。いつもはしらさぎでの長い道のりを外の風景を楽しみながら過ごすのであるが、なぜか(!?)貫徹明けで列車に乗り込んだため、気がついたら小松駅。車掌さんが切符の点検に来たことも気がつかなかったようだ。小松駅では、めでたく名古屋大学レーダ観測デビュー戦を飾られた我らが篠田隊員をはじめ、現地隊員があたたかく出迎えてくれた。しかし、車1台に6人は乗れない、ということで、ちょっと大人な篠田隊員は一人別行動をとられることに。なんだか申し訳ありませんでした。まず目指したのは片山津温泉近くの中谷宇吉郎雪の科学館。なんと休館日!出鼻をくじかれる。くぅ。。しかし、綺麗な景色の中で川畑隊員と雪合戦をし、楽しむことができた。どうやら私のほうがコントロールが良いということが分かった。ついで三国へ。東尋坊の近くを通った時、「吉崎神社」なるものを発見!これはぜひ一度、隊員全員で拝んでおかなければ、と思いつつ、防衛大の方との待ち合わせの時間(13時)が気になり、あえなく断念。次回お天気の良い日があれば、ぜひ東尋坊&吉崎神社ツアーに参りましょう。ね、坪木さん。それにしても、ドライバー古川隊員とナビ佐野隊員のコンビには、かなり楽しませていただいた。真剣に地図を眺めるあまり、指示が遅れがちな佐野隊員と、次第に確認の声が大きくなる古川隊員。心がなごんだ一時であった。(え?違うって?私は「ひやり」の連続でしたby kana)三国の防衛大レーダサイトでは、私と名前が同じ女性の学生さんが親切に対応してくださった。知的な雰囲気漂う素敵な女性であった。「名前が同じなのに、どうしてこうも育ちが違うのだろう、、。」とつぶやいていたら、金田隊員と川畑隊員より、同時に「名字が違うからじゃないの?」とつっこまれてしまった。なるほど。。。それにしても、1999年生まれの防衛大レーダは、アンテナの色、形といい、シェルターの中の様子といい、どうみても名大赤、青両レーダよりシャープで大人っぽい。うらやましいと思いつつ、かわいい赤青レーダにもさらなる愛着を感じている私であった。

 

 

 

やッ。By 川畑